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Siren.

- ダメ萌え日記 Rebirth -

Shanling/M1 レビュー

オーディオ

これまでPH-300やM3、M2といったShanling製品を購入してきた僕ですが、今年の夏にM1が発表されたときはShanlingのPanさんからメール返信もこなくなり、さらにオーディオ熱が冷めていた頃で「コンセプトは面白いけど、買ってもそのうち使わなくなりそう」ぐらいにみていたのですが、いざTwitterのオーディオ界隈の方々に実物が届き始めるといてもたってもいられなくなり、結局Aliexpressで輸入してしまったのでした。

10月27日に購入し、11月17日に到着。期せずして僕の誕生日の到着となりました。「確か去年の今頃はM2が届いて喜んでたな」と思いログを漁ってみると、なんとM2到着も11月17日。感慨深くなりつつも「一年間でどんだけDAP買ってるんだ…」と軽くへこんだり。

そんなわけでShanling/M1レビューです。スペックについては以下の通りです。

Dimension: 60mm×50mm×12.8mm
Net weight: about 60g
Screen: 2.35 inches TFT HD screen
DSD playback:DSD64、DSD128
DAC: supported up to 192kHz--24bit
Bluetooth: 4.0 with APT-X
D/A converter: AK4452
Amplifier: MAX97220
Supporting format: APE, FLAC, ALAC, WMA, AAC, OGG, MP3, WAV, AIFF, DSF, DIFF
Sampling rate: 44.1kHz--192kHz
Output: headphone output(3.5mm TRRS)

Shanling M1 Official Link


昨年末に発売されたM2と比べると、DAC旭化成/AK4452・アンプがMaxim/MAX97220となり、大幅に小型・軽量化(M2は110.0mm×52.5mm×13.8mm 118g)されています。それでいて再生時間は9~10時間となかなか頑張っている印象です。対応するビット深度/サンプリングレートは24bit/192KHzとM2より下がってはいますが、個人的には気にする必要がないと判断しました。DSD再生はDSD64・DSD128に対応と謳っていますが、DSD再生中にノイズが入る不具合が報告されているそうで、対応を検討しているようです。

 

Shanling/M1とCDケース

 

左からAK70/M1/M2/M3

 

開封してみて「小さい」というのが第一印象でした。液晶の品質は良くありません。アートワークも映るだけといった感じ。M2で問題視されていたホワイトノイズは改善されたようで、ゲインLowだと全く感じません。しかし選曲時と曲間に「プツッ」という小さい音が聞こえます。音質的にはM2の低域を抑えた感じで、値段の割にはかなり頑張っている印象です。音の味付けはなくフラットな方向。ただセンターのフォーカスが甘いようで、クロストークしてるような感じがあります。音場や解像度はそれなり。出力は一般的なヘッドホンなら普通に駆動させるぐらいのパワーがあります。イヤホンジャックはM3・M2と同じく3.5mm4極なので疑似バランス接続も可能です。リケーブルしたPinnacle P1で疑似バランス接続を試してみましたが、低域の分離がよくなりセンターのフォーカスも多少改善しました。

 

UIと操作性についてですが、見た目に反してタッチパネル操作はありません。スクロールとクリック操作が可能なホイールと4つのハードウェアキーのみです。言語選択で日本語も表示可能ですが、いつもどおりの中華フォントです。その日本語表示も不思議な翻訳があったり、画面消灯時にウェイクアップさせて曲を選択するには電源ボタンを二度押してやる必要があるなど、気になる点はいくつかありますが問題になるレベルではないかと思います。むしろこれまでのShanling製DAPのことを考えると「かなり進歩したな」と感じます。


このM1が最も力を発揮してくれそうなのが、USB出力機能です。M1にUSB接続でアンプを繋ぐことが可能です。まず最初に考えつくのがChord/Mojoとの接続でしょう。

 

M1+Chord/Mojo

 

M1+LH Labs/Geek Out V2+

 

Mojoとの接続はサイズ感がよく持ち運びに便利です。僕はバランス接続のためにLH Labs/Geek Out V2+と組み合わせることが多いですが、薄くまとまるので重宝しています。ちなみにMojoの場合はM1のボリュームが使用不可(ホイールを回転させると画面上はボリュームの数字がかわりますが実際の音量は変更されません。)でしたが、Geek Out V2+の場合はM1のボリュームが有効となりました。このあたりは接続するアンプのDACチップにもよるのかなと思います。

 

USB出力機能を使うには、USB Type C to Micro USB OTGケーブルが別途必要となります。付属のUSBケーブルは充電とファイル転送しかできませんのでご注意ください。僕はorcinusさんに教えていただいたeBay Storeで購入しました。送料無料で単価も安いので数本まとめ買いしましたが、ちゃんと動作しましたし品質も悪くなかったのでお勧めです。

 

stores.ebay.com

 

M1にMicroSDカードスロットは1つしかありませんが、このサイズでUSB出力ができるというのはトランスポータとしてみるとかなり優秀ではないでしょうか。ただしUSB出力時でもDSDはネイティヴ再生不可でPCM88.2KHzに変換されます。こちらは将来的なFWアップデートで対応に期待したいところですね。ちなみにこのUSB出力機能はFW1.10から実装されました。このFWにはM1にUSB Type Cケーブルを挿したまま電源をOFFにすると、勝手に電源がONになるという不具合がありましたが、現行のFW1.11にて修正されています。今のところはこまめにアップデートされており好感がもてます。

 

(16年12月18日 追記)

FW1.12.1BetaからDSD64のDoP出力に対応しましたが、DSD128・DSD256はDoP出力不可となっています。FW1.11でもノイズが酷かったのでやむを得ないかとは思いますが残念です。

 

僕は未入手ですが、別売のレザーケースは背面にバンドを仕込むことができ、アンプと多段運用してもM1の画面が隠れないというメリットがあります。なお、初期ロットのレザーケースは電源ボタンに干渉したり、コネクタ部の穴が小さくてプラグによってはイヤホンやUSBケーブルが挿さらなかったりするそうなので、購入時はくれぐれもご注意ください。

 

また、こんなこともできました。

 

 

iPhone6sでAmazon Musicを再生したものをM1のBluetoothで受けて、さらにGeek Out V2+へUSB出力しています。なかなかニッチな使い方ですが、Google Play MusicApple Music、SpotifySoundCloudなどをそれなりの音質で楽しむこともできます。「スマホにアンプ繋げばいいじゃん」っていう身も蓋もないツッコミはご遠慮ください。M1に搭載されているBluetoothはaptXコーデックに対応しているので、SONY/MDR-1000Xとペアリングして、完全ワイヤレス運用というのが最近の流行のようです。これも捗りそうですね。

 

そんなM1ですが、伊東屋国際さんが日本代理店となり、 eイヤホンさんにて12月17日から取り扱いを開始するとのことです。しかもお値段が14,800円(税込)と、僕が買った時($147+送料)よりも安い。店頭だと13,320円(税込)となり、さらにお安くなるという…。まぁ、先に触って楽しめた分を差っ引けばむしろプラスだと考えます。

 

まとめますと、多少の癖はありますがこれまでのShanling製DAPとは一線を画するデザイン、使いやすさ、拡張性と、なかなかに魅力のある製品になっていると思います。ハイレゾDAPにしてはお値段もお安めな部類なので、DAP入門にもピッタリです。興味のある方は是非一度触って聴いてみていただけたらと思います。

 

(16年12月15日 追記)

FW1.121BetaでUSB出力時にM1のボリュームが効かなくなる仕様に変更されたようです。ボリューム調整がないDAC/アンプを繋がれる方は十分にご注意ください。今後FWのバージョンによって挙動がかわる可能性がありますのでなんともいえませんが、ご参考までに。

 

relorah.hateblo.jp